O2センサー交換で燃費向上!
2001年式アルファロメオ156V6,走行70000Kmの車両ですが、オーナー様より「新車時の燃費から比べてみるとかなり悪化している。どうにかならないか?」という相談を受けて入庫しました。
走行距離から考えてまず疑わしいのがO2センサーの不良です。そこでセンサー交換で燃費が向上するかを試すことにしてまず後バンク交換で一週間250km走行してもらいました。(アルファロメオ156 V6は横置きFFなので前バンク3気筒と後バンク3気筒それぞれのEXマニにO2センサーが付いています)
説明書には最大15%の燃費向上が謳われていますが、結果は交換前が5.9km/Lだったのが交換後は8.4km/Lと42%も燃費が良くなりました。もちろん交通状況や乗り方等の要因の方が影響の方が大きいのですが、O2センサーの交換が燃費向上に貢献しているのは間違いないでしょう。現在は前バンクのO2センサーも交換して引き続き燃費を計測中です。
O2センサーは排気ガスを浄化するための三元触媒を効率的に働かせるためにはなくてはならないパーツです。その為にはガソリンと空気が完全燃焼しかつ酸素の余らない理論空燃比(ストイキオメトリー)により近づけることが理想なのですが、そのためには排気ガス中の酸素濃度をO2センサーにより常に測定し情報をECUにフィードバックすることで燃料の噴射量、タイミングなどをコントロールする必要があります。また、理論空燃比はまさに「理論」上のもので実際の走行環境では高出力・高負荷が必要な際には燃料を濃く(リッチに)して燃焼速度を上げたり、燃えきらないガソリンの気化潜熱を利用してシリンダ内を冷却することでエンジンの保護をするように制御されています。ちなみにこの熱エネルギーは排気ガスに移行するため過負荷の状態では触媒そのものが高熱に耐えかねて燃え尽きることがあるので要注意です。サーキット走行などの高負荷が予想される車両には耐熱温度が高いメタル触媒がお勧めです。
こちらのアルファロメオ147TSはエンジンチェックランプが点灯するということで入庫です。147TSはUpstream X 2, Downstream X1と合計3個のO2センサーがありますが、イデオートサービスでは欧州車専用テスター「TEXA AXONE2000」により各部の稼動状態を確認できます。このようにエンジンチェックランプが点灯するような場合はテスターでセンサーや電装品をチェックして原因を絞り込んでいく作業が重要です。
結論としてO2センサーからの情報がアテにならないとECUが判断した場合にはフェイルセーフ機能が働いてエンジン保護のために燃料噴射 が多い状態(=リッチな状態)となるので当然燃費が悪化することを理解していただけたと思います。また常に高熱の排気ガスに晒されている環境で稼動しているセンサーのため寿命もそれなりですので定期点検や車検の際にはチェックや交換を検討されてはいかがでしょうか?ガソリン価格もぐんぐん値上がりしている今日この頃、燃費でお悩みの方や走行距離5万キロ以上のイタフラ車オーナーの方もぜひお試しいただきたいと思いますので、詳細についてはお気軽にお問合せ下さい。
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