1994 ランチア デルタHFインテグラーレ エボルツィオーネⅡ ジアッラ
WRC(世界ラリー選手権)で前人未到の6連覇を達成した名車、ランチア・デルタの最終モデルとなるEvoⅡの限定車「ジアッラ」の販売委託をうけました。モータースポーツ直系の熱いスポーツマインドを持つ1台はいかがですか?
SOLD OUT
車両解説
ラリーフィールドでの活躍が印象深いランチア・デルタは1979年デビューで、最初はVWゴルフを意識したFF2BOXのファミリーカーとして生まれました。13年に渡り生産された中で最初の転機はWRCの車両規定がGr.Aに変わった1987年でした。当初のGr.A規定では「連続した12ヶ月間 に5,000台」の生産がないとホモロゲーション(公認)が受けられないため、ファミリーカーだったデルタに2Lのターボエンジンとトルセンデフを持つフルタイム4WDを組み合わせたのが初代に当たる「HF 4WD」でした。このシーズンをチャンピオン獲得で飾ると翌1988年にはブリスターフェンダーを装備した「HF インテグラーレ」に進化しまたもチャンピオン獲得、更には89年にエンジンを16Vとし、前後の駆動配分を後ろ寄りにするなど大きな変更を受けた「HF インテグラーレ 16V」へと進化を遂げ、破竹の勢いでWRCチャンピオンを連続で獲得します。
しかし1990年シーズンはドライバーズタイトルをトヨタに奪われたこともあり、大幅な性能向上を狙って1992年にここで紹介している「HF インテグラーレ 16V エボルツィオーネ」が登場しました。ボディ剛性は別物といっていいほど向上し、ワイドなブリスターフェンダーの内には前にも増してロングストロークの4輪 ストラットサスペンションを収め、フロントに4Podのブレンボキャリパーを装備し、あらゆる面において「エボルツィオーネ(革新)」の名にふさわしい改良を受けています。
ランチアのWRC参戦はこの「HF インテグラーレ 16V エボルツィオーネ」をもって終了しました。この後1993年に発表された「HF インテグラーレ 16V エボルツィオーネ2」がこの車両「ジアッラ」のベースになるのですが、WRCのホモロゲーション取得が必要なくなったために、タービンが小型のものになったりシーケンシャル燃料噴射になったりと、ロードモデルとしての快適性や運転しやすさを重視した物になっています。
ラリーマシンのイメージが強いとは言え、走り始めると意外なほどジェントルな性格を見せるのがEvo.2系の特徴です。目の前のメーターパネルは垂直指針のスピードメーターとタコメーター、中央のブースト計、ちりばめられたインジケータの数々とラリーマシンを髣髴とさせるスポーティーな意匠であるのに、体を預けているレカロシートや内装にはボディカラーに合わせて黄色のアクセントが効いたグレーのアルカンタラが使われているという二面性。しなやかで快適な脚周りはわだちや荒れた路面をものともせず、ショートホイールベースを忘れさせる直進安定性を持っているのでこれなら長距離の高速移動も苦にならないと思われます。
しかしワインディングロードではWRCベースカーの片鱗を見せてくれます。エンジンを思い切って回していくと3,500RPMを境に明確にパワーが出て、正面のブースト計も中央位まで動きます。そのままのスピードを保ってコーナーに入ると、予想していたよりタイヤ1本分内側に入るような鋭い動きを見せながら、4輪ともがっしりとグリップを保ったままあきれるほどあっさりとコーナーをクリアしていきます。momo製ステアリングホイールを回すとパワーステアリングは重からず軽からず、クラッチは適正な重さでミートポイントは分かりやすく、アルカンタラ貼りの レカロシートはしっかりと体をホールドするのでクルマと触れ合っている全ての箇所から情報が流れ込んでくる感じです。その動きはいついかなるときでも貴族的と評されるランチアにふさわしく優雅でスムース、電子制御のないアナログな車ならではのリニアな感触で、クルマに乗る/操る悦びを存分に味わえるものでした。
基本設計の確かさ故に日常的な用途も余裕でこなせる全天候型のスポーツカーとしてWRC直系であることを全身で示し、熱いスポーツマインドをその身の内側に秘めていながらも貴族的と評されるランチアの一員であることの証である、優雅で上質な姿を見せるデルタHFインテグラーレエボルツィオーネⅡ、その中でも希少な限定車である「ジアッラ」の1号車はいかがですか?詳細についてはお気軽にお問合せ下さい。
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